Komachi食べ歩記

蓼科連峰を眺めながら「Hill Rd. Cafē」でさわやかなモーニング! ─ Hill Rd. Cafē

2019/3/27

今回の食べ歩記は、佐久市にお店を構える「Hill Rd. Café」さんです。

海上コンテナを3つ並べた特徴的な外観に、大きなロゴマークが目印。

さわやかなブルーがパッと目を引きます。

 

道路側の大きなロゴマーク。信州短大入口の交差点を湯川方面に進んだ左手に見えます。

 

「レンガ道以外の場所も周遊してほしい」とオーナーの枝木さん。

スコットランド人の庭師さんと日本人女性のおふたりでデザイした中庭は、各所にハーブや珍しい植物を配置。

ガーデニングに詳しい方であれば、なかなか手に入らない植物を見ることもできます。

小さな植物もありますので、足下にお気を付けてご覧ください。

土いじりが好きな者としては、これから暖かくなるこの季節、四季によって変化していく中庭が楽しみです。

 

それではさっそくお店の中へ入りましょう!

 

扉を開けると、まず大きなウォータードリッパーがお出迎え。

金色の金具部分が、コーヒーと木製部分の暗い色の中で際立ち、なんともオシャレです。

 

一滴一滴、時間をかけて抽出。

 

大きな窓ガラスから自然光がたっぷりと差し込む、開放感あふれる店内。

左右のコンテナで雰囲気を変えるため、向かって左側は明るい配色の家具でさわやかに。

向かって右側は暗めの配色で大人な雰囲気に仕上げられています。

キッチン前のカウンターは、雑音や忙しなさの中でもくつろいでもらえるよう、ソファにこだわって座り心地のいいものを揃えたとのこと。

カラフルでキュート!

 

今回は向かって左側の、明るい配色の部屋にお邪魔させていただきました。

子ども用の食器やイスも完備されているほか、ブランケットやクッションもあります。

うれしい心遣いです。

 

窓からは蓼科連峰を眺めることができます。

この日はとても天気がよく、佐久の空気はいつも以上に澄んでいました。

毎朝この席でコーヒーをいただけたら気持ちがいいだろうなぁとしみじみ思います。

佐久にお住まいの方が羨ましい…。

 

設計上のこだわりは、イミテーションではなく、本物を使うこと。

床、天井などすべて本物の木材を使用し、入口横にかかった看板も大工さんの手彫りです。

いろいろな方の力を借りて完成した建物は、温もりにあふれています。

 

さて、今回のお目当てはモーニング限定「エッグスベネディクト」

佐久ではめずらしいこちらのメニューは、数々の飲食店を経験し、カフェ文化の強く根付くオーストラリアのカフェでも修行を積んだオーナーこだわりの一品です。

オーストラリアで食べた味が忘れられず、現地の味を再現するのに非常に苦労されたそう。

 

さっそく調理開始!

今回はスタッフの樋口さんが調理される様子を撮影させていただきました。

エッグスベネディクトを作るため、他店のものを食べてみたり、シェフの技を盗み見(笑)したりと日々努力をされているそう。並々ならぬ熱意を感じます。

 

まずはポーチドエッグ作り。使用するタマゴは2個。

沸騰したお湯に入れ、卵黄を傷つけないよう、くるくるとかきまぜます。

 

火が通ってきましたよ~。

 

タマゴに火を通している間にバンズの用意。

 

パンの焼ける香ばしい薫りがキッチンに漂います。

 

続いてほうれん草をオリーブオイルで炒めます。

使用するオリーブオイルは、オーナーがオーストラリアにいた頃から愛用しているオイル。

口にノズルがついており、酸化しないのが特徴です。

 

お店で取り扱っているオリーブオイルの種類は全部で3種類。

・ライトフレイバー

採れたての果実とリンゴの香り。軽い苦みと、わずかな甘みが後味を刺激するブレンド。

・クラシックフレイバー

採れたての果実、若いバナナ、そしてトマトの香り。適度な苦みと辛み、クリーミーな後味が特徴。

・ロバストフレイバー

新鮮な草原のような香りに、強いスパイシーなアロマ、複雑なフルーツのフレイバー、力強い苦みと辛みが特徴。

 

今回使用したのはクラシックフレイバー。

こちらのオリーブオイルは、すべての料理に使用しているとか。

苦みもほどよく、どんな料理にも相性が良いそうです。

 

卵白に火が通ったタマゴを水で冷やします。

 

炒めたほうれん草と、オーブンでカリッと焼いたベーコン、それからサーモンをバンズに乗せます。

 

ポーチドエッグですが、非常に柔らかく割れやすいため、最後の盛りつけではペーパーで水気を取り、手作業でバンズの上に乗せるそうです!

すべて機械で作っているお店もありますが、人工的な味になってしまうため、手作業であることを大切にしているとオーナー。大切なひと手間です。

 

ポーチドエッグの上から、現地の味を再現した、命となるオランデーズソースをかけます。

オーストラリアのソースは酸味が強いのが特徴です。

調味料は現地と違うものの、配合を繰り返しこの味にたどり着いたとのこと。

 

最後にパプリカパウダーをかけて…

 

完成です!

さっそくできたてをいただきます。

 

ナイフでポーチドエッグをそっと切ると…

とろ~りとろとろの柔らかい卵黄があふれてきました

 

フレッシュレモンとビネガーの酸味が、卵黄の甘味とコクと混ざり合い、まったりとした味わいながらも、さわやかな後味。お、おいしすぎる…!!

今まで食べたエッグスベネディクトとまったく違います。

(過去に関西で食べたエッグスベネディクトのオランデーズソースは、どこかチーズ感が強く、濃厚でまったりとした味わいでした)

 

酸味が強く、さっぱりとした後味は、ぼんやりしている朝の体に食欲を与えてくれます。

この味はインパクト抜群!

 

ほうれん草のしっとりとした歯ごたえと滲み出る甘さが、オリーブオイルの微かな苦みと絶妙にマッチしています。

塩気の効いたカリカリのベーコンと、甘みのあるサーモン。それぞれの食材がオランデーズソースと組み合わさった時の味わいの違いも楽しいです。

 

クリームのようなとろりとした卵黄がまたおいしいこと…。

この濃厚さが、酸味の強いソースとバランスをとり、ほかのエッグスベネディクトとはまた違ったおいしさを生み出しているのでしょうか。

 

たっぷり2杯分楽しめるコーヒー。ミルクを添えて。

こちらのコーヒーは、オーストラリアで焙煎。

お店で提供しているものは、日本向けに変化をつけて出されているものだそうです。

 

オーストラリアで提供される、本場の味を気軽に食べられるなんて、ますます佐久にお住まいの方を羨ましく思います。

 

食べるのが遅い じっくり味わっていただきました。

ごちそうさまでした!!

 

カウンターでは料理に使用したオリーブオイルの販売もしています。

 

ライトフレイバー/クラシックフレイバー/ロバストフレイバー

375ml  1,250円(税別)

 

コーヒーの販売も!

オーナーのお気に入りはオレンジの「オーガニックブレンド」。

さっぱりとした味わいで、深みがありながらナッツのような香ばしさがあります。

レインフォレストアライアンスが保証した、環境自然保護に特化した農場の豆を使用しているそう。

 

オーガニックブレンド

250g入り 1,650円(税抜)

 

オーナー・枝木様と入口の看板にて。

 

本日ご提供いただいた「エッグスベネディクト」のほかにも、モーニング・ランチ・ディナーではさまざまな彩り豊かなメニューを提供しています。

季節ごとに登場する、期間限定のスイーツも見逃せない要素です。

お食事からティータイムまで、ここでしか味わえない時間をお過ごしください!

 

【Hill Rd. Café】

住所/佐久市岩村田2317・1

電話番号/0267-88-8377

営業時間/平日8時~18時、日曜、祝日7時~18時(食事17時LO、カフェ17時30分LO)、金・土曜のみ21時閉店(食事、カフェ共に20時LO)

定休日/木曜 ※祝日の場合は営業

 

お店の詳細はこちら!

www.deli-koma.com/dk/shop/?clid=1021604